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中年になり、少年の頃の生き物好きを思い出し、現在リクガメを中心に爬虫類、昆虫、魚も飼育しています。 2児の父である普通の中年お父さんが「お父さんとしてのペットの飼い方・愛で方」を綴るブログです。

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ヘルマンリクガメの飼い方(飼育環境)

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この記事は私の飼育しているヘルマンリクガメの飼い方について、詳しく書いた記事になります。



ヘルマンリクガメは飼いやすい、丈夫、人慣れし易いなどの理由でよくオススメされるリクガメになります。リクガメ飼育を検討している人たちにとっては、必ず候補に挙がるリクガメではないでしょうか。


でも飼い方が分からない!という方は多いと思います。


そんな方は、まずこれから準備すべき飼育設備、そしてヘルマンリクガメの飼い方を解説したので、読んでみてください。

飼育設備の準備もせず、テキトーに飼育開始すると必ず最悪の結果が待っています…

そうならないためにも、最後まで読んでみてくださいね。



(ヘルマンリクガメに限らず、リクガメ全般に共通する部分が多いので、他種のリクガメの飼育を検討されている方も、是非参考に見てみてください)

ヘルマンリクガメとは

日本で最も多く飼育されているリクガメといわれており、比較的小型のリクガメで最大甲長約20cm程度にまで成長します。
性格は物怖じせず活発。人にもよく慣れてペットとして飼うにはピッタリのリクガメです。

寿命

寿命は約30年〜50年。正に一生一緒のパートナーとなり得ます。

餌は小松菜、チンゲン菜、モロヘイヤなどの野菜、タンポポシロツメクサやオオバコなどの野草を中心に、バナナやイチゴなど果物もよく食べます。野性下ではミミズなども摂食していますが、飼育下であえて与える必要はないでしょう。
詳しくは以下の餌に関しての記事です。

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購入先

総合ペットショップや、多きめのホームセンターにも売っていることがあります。できれば扱いになれた爬虫類専門店で購入した方が、購入後の相談もしやすいでしょう。

値段

約10,000円〜30,000円程度です。色柄や、産地によってはそれ以上の値がつくこともありますが、流通しているのはほとんどがこの金額で収まるでしょう。




ここからは飼育環境の解説です。


ケージ

できる限り平面での面積を広くとってあげましょう。
高さは必要なく、地面である床面積をどれだけ広くしてあげれるかが、リクガメのケージ飼育のポイントです。

ケージの大きさの目安ですが、幅が飼育しているリクガメの最大甲長の約5倍ほどは用意してあげましょう。もちろん奥行もあればあるだけいいのですが…。
ヘルマンリクガメは飼育下では甲長20cm前後にまで育ちます。このため市販品のケージでは幅90cm以上のものを選びましょう。
リクガメは上から手を入れられるのを嫌がります。ストレスがかからないよう爬虫類専用の前開きのケージを用意してあげましょう。

温度

ヘルマンリクガメの飼育適温は25〜30℃ぐらいと言われています。野生個体生息地の、夏場の平均的な最高気温がこれに当てはまります。つまり一番活発な時期の気温です。
これをケージ内に再現することによって、いつでも活発で元気なヘルマンリクガメを観察することができるのです。
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ケージ内の温度管理をするのに必要なものが『保温球(ヒーター)』サーモスタット』です。

『保温球』は電気ヒーターと同じで、電源を入れると発熱し、ケージ内を暖めます。

そして目標温度を維持するように保温球を制御してくれるものがサーモスタット』です。温度の上がり過ぎ、下がり過ぎを防いでくれます。

これは私も使用しているものです。温度管理の他、タイマー制御も可能なためとても便利な商品で、多くの爬虫類飼育者が愛用しています。


サーモスタットは必須アイテムで、温度の上がり過ぎによる熱死、温度低下による『肺炎』代謝不良』などを防ぐために設置します。
(私は幼少期に、これで取り返しのつかない失敗をしています)


湿度

ヘルマンリクガメの最適な湿度は40~50%と言われています。
現地の夏場は乾燥気味で、日本のような高温多湿の夏ではなくカラっと乾燥した夏のようです。
そのためヘルマンリクガメを飼育する場合、40〜50%前後の湿度を保つようにすると、調子がいいようです。

しかし以前の記事で説明しましたが、決して乾燥させ過ぎないようにしてください。以下は甲羅の歪みに関する記事です。
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春夏秋冬の各シーズンでケージ内環境は変化します。ケージ内の温度、湿度は毎日チェックし、環境を整えてあげましょう。そんな時に役立つのが温湿度計です。最高最低を記録できるものであれば、留守中にどれだけ温度が上がってしまったか、どれだけ湿度が下ってしまったかが分かります。とても便利で、ケージ内温湿度管理に役立ちますよ❗



温度勾配

温湿度管理ができればリクガメが体温を維持できますが、リクガメ自身にも体温調節できるようにしてあげなければいけません。
つまり自分で日向、日陰などの好みの温度を選べるようにすること。
ケージ内でこれをするには『温度勾配』をつけるようにしなければいけません。暑いところ(ホットスポット)、涼しいところ(クールスポット)をケージ内に作り出してやるのです。ホットスポットの目安は33~38℃程度。クールスポットの目安が25~30℃。これを可能にするのがバスキングライトというものになります。スポットライトのようなもので局所的に温度を上げる役割です。
この温度勾配があることによって、リクガメ自身が最適な温度を選択でき、調子も上がることに繋がります。ケージサイズによってワット数は変更してあげましょう。

紫外線ライト

昼行性爬虫類にとって生命に関わる大事なもの、それは『紫外線』です。
正確には紫外線に含まれるUVBと呼ばれる波長です。

難しい話ですが、昼行性の爬虫類は餌として摂取したカルシウムを体内に吸収するために、ビタミンD3を必要とします。このビタミンD3を体内生成するために日光浴によりUVBを浴びる必要があるのです。
このUVBは太陽光にふくまれるものでケージ内には存在しません。そこで人工的にUVBを発生させ、リクガメに浴びせてあげるものが紫外線ライトです。これはバスキングライトと点灯時間は同じになります。

紫外線を浴びなければ爬虫類は『クル病(代謝性骨疾患)』という病気になります。骨が曲がって歩けなくなって衰弱するなど、可愛そうな最期を迎えることになります。

そうならないためにも、紫外線ライトは常時使用しましょう。

こちらはZOOMED製紫外線ライト。世界で初めて爬虫類用紫外線ライトを開発したアメリカのメーカーです。もっとも信頼性の高いものと言っても過言ではありません。

注意しなければいけない事は、この紫外線ライトが放つUVBですが、使用期間が長くなれば、光ってはいるのですがUVBを放てなくなるのです。毎日の使用時間によりますが、約6ヶ月〜12ヶ月で新品に交換する必要があります。各商品に「使用時間」、「寿命」が明記してあるので確認して定期的に交換してあげましょう。


床材

これに限っては正解はありません。
そのリクガメとの相性、飼育者の都合、飼育部屋の事情などもあります。いろんな情報、事情を鑑みて選択しましょう。


ただ、リクガメは本来地面の上を歩きます。硬いコンクリートや、つるつるのガラス面を歩いているわけではありません。
そしてロシアリクガメやヘルマンリクガメ、ギリシャリクガメの飼いやすいリクガメ御三家は穴を掘る習性があります。

一番自然に近いのは土や砂です。ヘルマンリクガメにとっては穴を掘ることによって暑さから逃れることも、その中で眠ることもできるため、とても落ち着くようです。

しかし怖いのは誤飲です。土などは餌と一緒に食べてしまいます。野生でも食べてしまっていて、あたり前のことなのですが、最悪腸閉塞などにより『死』につながります。
せっかくペットとして飼うのであれば、このような危険を冒す必要はないと私は考えています。


以前記事にしたものも参考にしてください。
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まとめ

だいぶ長くなりましたが、以上がリクガメの飼い方(主に飼育に必要な機材、環境)です。

  • ケージ
  • 紫外線ライト
  • バスキングライト
  • 保温球

サーモスタット

最低でもこれだけの器具はそろえる必要があります。


もうお分かりかと思いますが、決して楽に飼える生き物ではありません。
初期投資も4〜5万円はかかります。そこから電気代などの維持費がかかります。
あまり悪いことばかり書きたくはないのですが、昔の私のような失敗をして欲しくないのです。

以下は飼育器具に関してのまとめ記事です。
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生き物を飼うには先ずその生き物の『勉強』、その後は『飼育環境』を整えてあげる。これらが重要です。それを達成できたなら、幸せな「リクガメライフ」が待っていますよ🎵

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