ヘルマンリクガメの飼い方ですが
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について詳しく解説してきましたが、今回は食べ物(餌)編です。
これは飼育者によって意見が別れますが、私はフード等は極力使わず、野菜、野草を中心に献立を組み立ててあげるのが間違いないと考えています。暖かい季節は特に野草重視です。
そしてリクガメ飼育で重要視されるのがカルシウム:リン比、カルシウム含有量です。比率の理想は5:1といわれ、それに近いほど主食に向いているとされています。
野菜
リクガメの餌となる野菜は以下です。
( )内はカルシウム:リン比、カルシウム、リンの可食部100gに対しての含有量[mg]です。
『主食』
- 小松菜 (3.78:1 170、45)
- チンゲン菜 (3.70:1 100、27)
- 春菊 (2.72:1 120、44)
- モロヘイヤ (2.36:1 260、110)
- カブの葉 (5.95:1 250、42)
- 大根の葉 (5.00:1 260、52)
- 水菜 (3.28:1 210、64)
- つるむらさき(5.36:1 150、28)
- パセリ (4.75:1 290、61)
- バジル (5.85:1 240、41)
『副食』
- レタス
- サニーレタス
- サラダ菜
- トマト
- きゅうり
- かぼちゃ
- ニンジン
- オクラ
- カイワレ
- 白菜
- もやし
野草(雑草)
リクガメの餌となる野草は以下です。
( )内はカルシウム:リン比、カルシウム、リン含有量mgです。
『主食』
『副食』
等…
以上が栄養価的にリクガメの餌となり得るものです。しかし、いろんな書籍などで必ず主食として挙げられる小松菜ですが、
小松菜は完全栄養食ではありません。
つまり、これだけ与えていればいい、というものではないのです。リクガメ飼育において、理想の完全栄養食は存在せず、主食として与えるのは望ましいが、これのみ単体で与え続けるのは問題です。
なので、以上の中からローテーションを組み、常に数種類のものを用意してあげてください。
その他、リクガメは偏食します。常に好きなものから食べてしまいます。トマトが好きになるリクガメは多く、だいぶ趣向性は高いのですが、一度食べて忘れられないのか、トマトしか食べなくなる個体もいます。
上記例のように、偏食させないよう、趣向性の高い食べものは、ほんの小量、一口、二口で終わる程度に留めておいた方が無難です。
まとめ
リクガメの餌は少量のものを種類豊富に用意してあげるのが理想です。しかし、どうしても野生と比べると限界があるため、そこにカルシウム材などのサプリメントも添加してあげてください。
リストに挙げた野菜、野草はほんの一例です。まだまだ餌になりえるものは沢山存在しますので、一度書籍など見ながら、近所へ野草摘みの散策に出かけてみてはどうでしょうか。リクガメの徘徊できる散歩コースも見つかるかもしれません(笑)