Favorite creatures!!

中年になり、少年の頃の生き物好きを思い出し、現在リクガメを中心に爬虫類、昆虫、魚も飼育しています。 2児の父である普通の中年お父さんが「お父さんとしてのペットの飼い方・愛で方」を綴るブログです。

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初心者必見!ゼロから学ぶ「リクガメの飼い方」 おすすめの種類や飼育器具も紹介

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動物園などでリクガメがムシャムシャと葉っぱを食べている姿を見ていると癒やされますよね!そしてそんなリクガメをペットとして飼いたいと思う方も多いことでしょう。


しかしリクガメはペットとして決してメジャーではなく、これからリクガメを飼いたいと思っていても、
リクガメの飼い方が分からない
という方は多いと思います。この記事はそんな初めてリクガメを迎え入れようと考えている方々のために、詳しい飼い方、おすすめの種類、用意すべき飼育器具をまとめてみました。


これを読んで、リクガメの飼い方を理解し、癒やされる生活を送ってみましょう!


 
 
 

リクガメとは

日本人にとってカメは水の中を泳ぐ生き物というイメージが定着しています。しかしリクガメは泳ぐことはできません。完全陸棲のカメなのです。日本には生息しておらず、現在ペットショップなどで購入できるリクガメは全て海外の生き物なのです。寿命もカメだけあって平気で20年~30年は生きます。そのため、間違っても野外に放つような事はせず、飼い方を勉強して最後まで飼育する覚悟をもって購入を検討してください。

ペットとしてのリクガメの種類

日本でペットとして飼育できるリクガメの中で、特に人気でおすすめの種類が3種あります。それは、

  • ヘルマンリクガメ

これら3種に共通するのが小型ということ。日本の住宅事情では、限られたスペースの中での飼育を検討しなければなりません。その点、この3種はリクガメの中でも小型の部類で、飼育下では最大甲長20cm程度です。(カメの大きさは甲羅の長辺の長さで表します。手足を入れた全長でいうと30cm~35cm程度になります。)


そして購入価格が10,000円~30,000円とリクガメの中ではリーズナブルで、安定して国内でも殖やされペットショップなどに入荷されています。そのため生まれた時から人の手に触れているため「人慣れ」しやすいのも魅力です。


更に生息地が日本と同じような緯度のため気候がよく似ており、気温の面でリクガメが体調を崩すようなことがあまりありません。


上記のことから、先ほど挙げた3種が小型であり、手の出しやすい金額、日本の気候に順応し、人慣れもしやすいことから人気な理由が分かるかと思います。



それではこれから3種の人気リクガメの飼い方を解説していきましょう!



リクガメの飼い方

 
 

温度

リクガメの飼育適温は
25℃~30℃
です。リクガメは変温動物のため温かい温度でないと活動ができません。この温度は彼らの生息域の夏場の平均最高気温になり、最も活発に活動できる温度といえます。もちろん野生の生息地でも寒い冬がありますが、その場合は冬眠します。しかし飼育下では冬眠は失敗(永眠)のリスクがあるため、基本的には保温し冬眠させない飼い方をしましょう。
保温球(ヒーター)と温度を自動で制御できるサーモスタットを使用して最適温度を保ちます。

 
 

湿度

人気3種のリクガメに共通している湿度があります。
最適湿度40%~50%
これは彼らの生息地全般にいえる湿度のようです。そのため日本のジメジメする梅雨は彼らにとって過ごしにくいものといえるでしょう。少しでも風通しをよくし、蒸れることがないようにしてあげましょう。逆に冬は乾燥し過ぎないように加湿してあげましょう。

ケージ

リクガメを放し飼いする方は多くはありません。トイレなどの「しつけ」ができないため、通常はケージでの飼育になります。そこで気を付けていただきたいのはケージの大きさです。リクガメは皆さんの想像を超えるような運動量で、野生下では1日数キロは歩き回ると言われています。
そこで用意しなければいけないケージの大きさの目安ですが、ケージ幅が最大甲長の約5倍以上のものを用意してあげてください。20cmのリクガメだと90cm~100cmの幅のケージです。市販品ですと90cmケージが丁度いいですね。

高さは必要ありませんので、このようなものがリクガメには適しているでしょう。

バスキングライト

変温動物であるリクガメは体温を自分で上げたり下げたりすることができません。そのためバスキングライトの熱により、局所的にケージ内に温度の高い場所、低い場所を作ってあげます。そこでリクガメに自分で適温を選択、調整できるようにしてあげるのです。

 


紫外線ライト

リクガメの飼育には紫外線ライトが必要です。

なぜ紫外線ライトが必要なのか。リクガメはよく日光浴をして紫外線を浴びています。その時に体内でビタミンD3を生成しますが、これがカルシウムの吸収に必要なのです。カルシウムを吸収できなければ甲羅や骨の変形などを引き起こし、最後は衰弱して亡くなってしまいます。これはリクガメだけではなく、昼行性爬虫類すべてに共通することなので、飼育するためには必ず設置しましょう。





前出の紫外線ライトとバスキングライト両方の機能を持ち合わせたライトがあります。更に紫外線量が豊富でリクガメの健康維持にはもってこいのライト
メタルハライドランプ

紫外線量はトップクラス!昼行性爬虫類を健康に育てるための最適なライトですね。


メタルハライドランプより紫外線量は少し落ちますが、もう少しリーズナブルなものもあります。
セルフバラスト水銀灯

こちらも紫外線ライトのみより、遥かに紫外線量は多いです。



紫外線ライト・メタルハライドランプ・セルフバラスト水銀灯
これらはいずれも使用を続ければ紫外線量が減ってしまいます。点灯していたとしても紫外線量はどんどん落ちていきますので約1年で交換してあげましょう。各商品で使用時間が明記されているので注意書きをよく読んで使用してください。

床材

床材はいろんな選択肢があります。しかしリクガメが誤って床材を食べてしまい、腸閉塞を起こしてしまう可能性があるものは避けるべきです。野生下では砂や砂利を飲み込んでいたりしますが、飼育下でこのような危険を冒す必要はありません。迷った場合は誤飲をしても安全なクルミ殻を使用したものが3種のリクガメには向いているでしょう。

 
 
↓↓飼育器具の説明に関しての記事はこちら↓↓
www.favocrea.com

3種のリクガメは基本的には草食です。野菜や野草、果物などを食べます。(野生下ではミミズや動物の死骸などを食べる場合がありますが、ペットとして飼うのであればあえて与える必要はありません)すべてスーパーで揃うものなので、ペットショップにて購入しなくても済みます。

以下は与えることのできる餌の一例です。



※( )内はカルシウム:リン比で理想は5:1です。続いてカルシウム、リンの可食部100gに対しての含有量[mg]です。

『野菜の主食』

  • 小松菜   (3.78:1 170、45)
  • チンゲン菜 (3.70:1 100、27)
  • 春菊    (2.72:1 120、44)
  • モロヘイヤ (2.36:1 260、110)
  • カブの葉  (5.95:1 250、42)
  • 大根の葉  (5.00:1 260、52)
  • 水菜    (3.28:1 210、64)
  • つるむらさき(5.36:1 150、28)
  • パセリ   (4.75:1 290、61)
  • バジル   (5.85:1 240、41)


『野菜の副食』

  • レタス
  • サニーレタス
  • サラダ菜
  • トマト
  • きゅうり
  • かぼちゃ
  • ニンジン
  • オクラ
  • 白菜
  • もやし


『野草の主食』


『野草の副食』

等…



以上のようにたくさんの種類がありますが、常に同じ餌を与えるのではなく様々な種類のものを偏りなく与えてあげてください。この献立を考えるのがリクガメ飼育の楽しみであり、大変なところでもあります。





まとめ

以上を書いてですが、リクガメは決して楽に飼える生き物ではありません。ましてや犬猫と違い飼育情報も少なく、現在でも確立した飼育方法もないのが爬虫類なのです。飼う前には必ず飼育本などをみて「リクガメの飼い方」を勉強をしなければなりません。

(これは私が実際に勉強させていただいた本です。イラストなどで見やすく、実際の飼育者のお話や飼育環境を見れるので、とても勉強になりました。)

寿命もかなりの長寿で50年を生きた個体もいます。身勝手に途中で飼育放棄するようなことが無いように覚悟をもって飼育しましょう。




この記事を読んでみてリクガメの飼い方を勉強し、飼育する覚悟を決め、飼育環境を用意できれば、忙しい現代人を癒してくれる素敵な「リクガメライフ」を送れることと思います🎶
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(飼育器具のセットもあります)