※今回は主に流通している亜種「ヒガシヘルマンリクガメ」について書いています。ニシヘルマンリクガメや、体力のない幼体には当てはまらない部分が多々あります。
タイトルにあるヘルマンリクガメのケージ設定温度は何℃がいいのか…
よく飼育書などには25℃〜30℃などと書かれていますが、幅があって何度にすればいいか分からないと言う方もいると思います。
これは間違いない温度があります。
平均温度を30℃に設定する。
サーモスタットの設定温度ではありません!ケージ内の平均温度が30℃になるようにしてください。
大事なのは平均
ケージ内にはリクガメが暖まれるホットスポットと、涼めるクールスポットがあります。そのため、全体で見ると「温度勾配」、「温度ムラ」が存在するのです。
- ホットスポット35℃
- クールスポット25℃
このように設定すれば、平均が30℃付近になります。
ではなぜ30℃なのか。
それはヘルマンリクガメの生息地の気温を参考にしています。
夏場の平均最高気温が30℃付近なのです。スロベニア、クロアチア、トルコなどは、ヘルマンリクガメの一番活発に活動する夏場に30℃を越えることは滅多にありません。
これが30℃にする理由になります。
ケージ内平均温度が30℃になっていれば、極端に言うとホットスポット、クールスポットはあまり縛りはありません。37℃の23℃でも、40℃の20℃でも構わないのです。
このように温度差をつけることにより、リクガメ自身がその時の適温の場所へ移動するため、活発な活動を観察することができます。
そして夜間は2℃〜3℃下げてやると、朝の寝起きからバスキングをしっかり行います。
この反応が鈍い時間帯の仕草もカワイイもんですよ(笑)
昼夜で温度差をつけるならこの「タイマーサーモ」は、温度を2段階に設定できて便利です。更に操作も簡単で使いやすいのも良い点です。