私の飼っているヘルマンリクガメは、本やネット上の情報、その他さまざまなところで飼い易く、初心者向けとされています。
ではなぜそう言われているのか。
今回はその理由について書いていきます。
オススメされる理由1
リクガメの中では小型
まずはなんといってもサイズでしょう。
ヘルマンリクガメは飼育可能なリクガメの中では小型です。飼育下の甲長は20cm程度。最大30cmを越えるようですが、普通に飼育されている個体では、お目にかかることはないです。
ちなみに、カメのサイズは通常『甲長』で表します。甲羅の長手方向の長さです。甲長20cmならば、そこから頭、手足、尻尾が伸びているので、目一杯伸ばした全長で言えば30cmを越えます。
室内でリクガメを加温飼育する場合、通常は部屋で放し飼いではなく、ケージ飼育です。しかし、リクガメの行動範囲は広く、床面積を必要とします。
リクガメのケージ幅必要サイズの目安は、甲長の約5倍。20cmの個体では幅1m程度のケージが必要です。市販品ですと90cmケージが妥当でしょう。
日本の住宅事情で言えば、このヘルマンリクガメの20〜30cmのサイズが限界ではないでしょうか。
これなら部屋の一角を利用して設置できるかと思います。
オススメされる理由その2
体が丈夫で飼育環境(温湿度)の設定に幅がある。
これはヘルマンリクガメの生息地によるところがあります。(ここでは亜種のヒガシヘルマンリクガメ)
日本の緯度と変わらない場所に分布しているため、日本では屋外無加温飼育が可能なのです。(ただ冬季は冬眠しますがリスクが伴うため、初心者は加温越冬させましょう)
飼育適温は25℃〜30℃、湿度50%といわれていますが、たとえケージ内温度、湿度が目標設定より低くなったとしても、日本の屋内であればさほど心配する必要がないです。飼育温度、湿度を保つのは難しい場面もあるので、そこに神経質にならなくていいというだけで、初心者には安心できる要素ですね。
その逆オーバーヒート(温度上がり過ぎ)はどんな種でも死に繋がるのでダメですが💦
通常はサーモスタットで温度管理をすれば問題ないでしょう。ただし、夏場のマンション、アパートの上階や一軒家の2階などは温度の上がり過ぎがあるため、冷却ファンや、最終手段のエアコン冷房30℃で昼間は運転します。
排気ファンは家電製品用でも代用できます。
このように忙しい現代人に便利なアイテム、器具がたくさんあるので活用しましょう(笑)
オススメされる理由その3
生体の販売価格がさほど高くない
これは賛否あると思いますが…(笑)
ヘルマンリクガメは、リクガメの中では安価です。よく目にする亜種のヒガシヘルマンリクガメの相場は15,000〜30,000円程です。更に値段が下る時もあります。
ミズガメではミシシッピアカミミガメで数百円、クサガメで2000円程と、これらミズガメと比べると高いと言われるかもしれませんが、リクガメに限っていえば、別種で桁が違うものまでいるので、かなり安い方ですね💦
手が出やすい値段というだけで、初心者にはハードルが下るものです。
オススメされる理由その4
活発で人慣れしやすい。
いくら可愛くて、世話が簡単でも、まったく動かず、飼育者に慣れないペットでは、恐らくお世話は楽しくなくて苦痛なだけになってしまいます。
やはり飼育している満足感を味わいたくありませんか?(笑)
- 覗き込むといつも寄ってくる。
- 常に動き回っている
- 飼育者を覚える
愛玩動物としては上記は持って来いの特徴です(笑)ヘルマンリクガメはこれらの条件を例外なくクリアしています。
ヘルマンリクガメの日本市場に出回る固体はほぼCB(Captive Breed=飼育下繁殖)固体です。そのため、生まれてからすぐに人間の手に触れているため、条件をクリアしてしまうのでしょう。
我が家のヘルマンリクガメも全く同じです(笑)
これは覗き込んで私を確認後、餌がもらえると思って歩きだしたところです(笑)
以上理由を挙げればキリがなさそうですが、とにかくリクガメの中では日本人には飼育しやすい種といえるのはたしかで、万人受けするのも頷けます。
しかしこれらの理由を見ても、飼育をするか決めるのは飼育者本人です。オススメされやすいと言っても「リクガメの中では」という事は忘れないでください。ヒョウモントカゲモドキなどと比べると明らかに飼育難易度が上がり、世話の手間、時間がかかります。そのために必ず飼育前にはいろんな書籍などで勉強は欠かせません。
私はいつも書いていますが、自分の気に入った種(リクガメ以外でも)を飼育するのが一番だと考えています。どんなに手のかかるものでも、自分が好きなものなら楽しんでお世話ができるはずですよ!!
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