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中年になり、少年の頃の生き物好きを思い出し、現在リクガメを中心に爬虫類、昆虫、魚も飼育しています。 2児の父である普通の中年お父さんが「お父さんとしてのペットの飼い方・愛で方」を綴るブログです。

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ケージ湿度が下がる時は…春のリクガメケージ湿度対策

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気温が上昇してくると、逆に湿度が下がってしまいます。特に春はまだ空気も乾燥していて、ケージ内湿度は下がりやすくなってしまいます。

我が家のヘルマンリクガメケージには、湿度維持のために小型加湿器を設置してあるので、冬はかなり湿度を高めることができます。

しかし、冬は簡単に湿度を上げることはできるのですが、この春の季節は少し厄介です💦

このことを説明するには、まず湿度とは何かを説明しなげればなりません。


湿度とは

空気中にある水分量のことです。

相対湿度、絶対湿度という言葉を聞いたことがある人はほぼいないと思いますが、一般的に湿度のことをいう時は相対湿度のことを指します。


相対湿度とは

ある温度のとき、その空気に含むことのできる最大の水分量に対し、何%の水分量があるかで相対湿度を表します。

そして特徴として、空気は温度が高ければ高いほど、多くの水分量を含むことが可能なのです。

…難しい話になってきました(笑)


簡単に例えるなら
熱いコーヒーに角砂糖は何個分も溶けるのに、冷たいコーヒーに角砂糖を入れても溶けきらず、カップの底にザラザラと砂糖が残ってしまいます。

空気も同じで、高い気温だと水分量は多く含むことができ、低い温度だと水分量は少ししか含むことができません。


これらを頭に入れて考えると、冬はなぜ湿度が下がるのか分かると思います。

仮の数字を当てはめて考えてみましょう。

5℃の空気には10まで水を含むことができ、現在10まで目一杯含まれているとします。その時点では湿度100%です。

しかし、空気を暖めて、30℃になると、50まで水を含むことが可能になり、40の余裕が生まれるのです。

そうすると50まで含むことが可能なのに、元々あった10の水しかありませんので、1/5、つまり20%まで湿度が下がってしまうのです。


冬はまさにこの状態です。

ケージを暖めれば湿度が下がるのです。
そこで皆さん工夫して加湿をするのです。


なぜ春は湿度維持が難しいのか

ではなぜ冬より春の方が難しいのか。
それは元々暖かく、オーバーヒートの危険があるため、ケージを密閉することが出来ないからです。


…と言っても分からないですよね(笑)

湿度を高めるために、ケージ内に霧吹きをしたり、加湿器の蒸気をつっこんだりします。

しかし、これは冬にケージを密閉しているからケージ内の湿度を上げれるのです。つまり、限られた空間の水分量を増やすことで、相対湿度が上がるのです。

ですがケージの通気を開放してしまうと、そこから水分が逃げてしまいます。

するとせっかくケージ内を加湿して水分量を増やそうとしているのに、その水分はケージ外の空気へ流出していき、ケージ内の相対湿度は上がらなくなるのです。

その代わり、飼育部屋全体の相対湿度が少しは上がりますが、ケージ内用の小さな加湿器では上げれても僅かなものです。


以上が春に湿度を上げるのが難しい理由です。

ではどうするか。

春に湿度を上げる方法

単純に考えると、飼育部屋ごと加湿すれば問題ありません。
しかし、それは現実的ではなく非効率ですね(笑)

先ず見直すポイントは
「バスキングライト」です。過度にワット数の高いものは温度が上がり過ぎて相対湿度を下げるだけでなく、オーバーヒートの危険性もあります。

バスキングライトは気温に応じて適時変更できるよう、数種類のワット数を準備しておくようにしましょう。
そうすることで、過度な温度上昇、湿度低下を防ぐことが可能になるだけでなく、電気代も節約することができます。

このような小さなワット数のバスキングライトが必要になります。
トゲオアガマのような高温のバスキングスポットが必要なければ、これで十分です。



もう一つの見直すポイント
それは、「通気箇所」です。大概の爬虫類ケージには天井面、側面に通気のためメッシュなどが施されています。
前述したように、この通気箇所から水分が流出してしまうわけですが、流出しやすい箇所があります。皆さんはどこからか分かりますか?

それは天井面です。さらに言うとバスキングスポットの天井面です。

なぜなのか。

暖かい空気は上昇します。気球はこの原理を利用して、暖めたり冷ましたりを繰り返し、上下移動をしています。

ケージ内にも同じ現象が起こっているのです。バスキングライトで暖められた空気は、ケージ天井面へ上昇し、通気箇所を通ってケージ外へ流出していきます。これによってケージ内を加湿しても流出し続けるため、ケージ内湿度が上がらないのです。

これを防ぐには天井面をできる限り塞ぎ、通気は側面のみに絞るようにしなければいけません。

そうすることでケージ外への水分量流出を防ぐことができ、湿度維持を可能にするのです。


春の湿度維持の方法「まとめ」

加湿器等は冬の装備のまま、バスキングライトのワット数を下げます。
その上でケージ天井面は塞ぎ、通気は側面のみに絞ります。

ここまでしても、どうしてもケージを密閉していた冬よりは湿度が下がりやすいです。毎日観察、記録し、常にケージ環境を気にしてあげてください。そうすることでリクガメの健康維持に繋がります。

今回の記事が、皆さんのリクガメたちの健康に繋がる一助になれれば幸いです。