アメリカのフロリダ州で「グリーンイグアナ」の無許可殺処分が容認されたそうです。
目撃情報が過去数十年で激増し、実害が出てきています。植物を食い荒らされ、家屋のプールなど至るところが糞だらけ。サルモネラ菌を移す危険もあるとされています。
以上のことから住民が自身の敷地内に侵入してきたグリーンイグアナを無許可でも駆除することが認められたということです。
そもそも増えた原因はなんなのでしょう?
元々グリーンイグアナはフロリダにはいませんでした。中南米からの移入によって帰化し、爆発的に増えてしまったようで、つまり「外来種」ということになります。
世界各地で外来種は問題に上がっています。
私が飼育している生き物は
- ヘルマンリクガメ
- ヒョウモントカゲモドキ
- ニホンカナヘビ
以上の3種です。ニホンカナヘビは地元の森林公園で捕まえたもので在来種ですが、ヘルマンリクガメ、ヒョウモントカゲモドキはペットショップで購入した、日本には元々いない生き物(外来種)です。
この中で、ヘルマンリクガメが逃げてしまうと、日本の気候に順応できるため帰化してしまう可能性があるのです。しかし日本での飼育頭数が少ないため、オスメスが自然下で出会い、繁殖まで至るには恐らくありえないと思われます。
ただ、一歩間違えればフロリダの「グリーンイグアナ」のように、外来種として駆除の対象になることだってあります。
日本ではブラックバスやブルーギル、爬虫類ではカミツキガメも既に駆除対象になっていて、生きたままの移動や輸送はできません。
このような事態になる前に食い止めなければならなかったのです。
ただ、生き物たちは必死に生きているだけで、何も悪い事はしていません。人間の勝手で悪者扱いされているだけなのです。
私達飼育者は「生態系を破壊する可能性がある生き物を飼育している」という自覚を持たなければいけないという事ですね。