先日、家族で出かけた時のことです。
ただ買い物をしていたでけなのですが、イベントスペースのようなところで「ふれあい水族館」のような催しがありました。
そこには「どじょうすくい」、「かにすくい」、「コイン落とし」などがあり、少し覗いてみたのです。すると…
「どじょうすくい」は金魚すくいと全く同じ感覚でした。
しかし「かにすくい」はスプーンですくえるようになっており、その上時間無制限。子供たちはボウルいっぱいにかにをすくっていました。
明らかにいじくりまわされて元気がなく、ひっくり返っているものもいました。
そして「コイン落とし」はウーパールーパーの水槽内にコインを落とします。コインが落ちてくるたびにウーパールーパーはびっくりして逃げ回っていました。
その時、元動物園飼育員の方の言葉を思い出しました。
「私は生き物が大好きでこの仕事をしています。しかしふれあい体験のようなものはあまり好きではありません。『ふれあう』ことよりも、その生き物の『生態などを知る』ことが大切だと思うからです。」
この言葉はすごく刺さりました。
私自身も好きな生き物を触ってみたい気持ちはあります。しかしそれ以上に、好きな生き物の生態などを勉強すれば、知らなかった部分などが見えてきて、もっとその生き物を好きになれるはずです。ふれあうのはそれからでも遅くはないでしょう。
単純に『ふれあう』体験もとても貴重なことです。しかし、その生き物を勉強して『知る』という体験をすることも、すごく貴重なものなんだなと思いました。