我が家で飼育しているのは、リクガメの中でも特に人気の高いヘルマンリクガメです。
活発で人慣れしやすく、餌も良く食べてくれる飼育し易い種類になります。
しかしリクガメ飼育者の間ではよく話題になる「偏食」は、ヘルマンリクガメも例外ではありません。
リクガメの偏食とは
【偏食】·····特定のものを選り好みして食べる事
リクガメは好き嫌いがはっきりしています。そのため、好きな食べ物をみつけると、その食べ物しか食べなくなります。無くなるか満腹になるまで食べます。人間の子供のように思いっきり偏食してしまいます。
偏食すると中々治りません。
ある動画を見たのですが、リクガメに大好きなトマトを見せて、齧り付く瞬間に小松菜にすり替えるということをやっていました(笑)
ここまでしないと、好きなもの以外食べないんだなと実感する動画でした。
こうなる前に、我々飼育者は対策を講じなければいけないと私は思います。
可愛いと思い、好きな物ばかりあげると、リクガメの健康管理を怠ってしまったと、何年後かには後悔することになるでしょう。
ではどうするか。
リクガメの偏食への対策
まずはそもそも、好物を偏食できる程与えないようにします。
我が家のヘルマンリクガメのコウちゃんは、リクガメの例に漏れず「トマト」が大好きです。しかし、一度に与える量はプチトマト1/4〜1/2程度です。この程度であれば、すぐに無くなり、腹の足しにはなりません(笑)
そこで仕方無く他の物も食べだします。
我が家のコウちゃんはベビー当初からトマトは好きですが、たまに入れてあげる程度。量もプチトマト1/4ほどしかあげていないため、なくなれば他の野菜、野草を食べ始めます。
好物はできる限り少量にとどめ、主食級を仕方なくでも食べるように仕向けましょう(笑)
ただし、これをするには日々観察し、何が好物か、どんな主食なら食べるか、自分の飼育個体の特徴を見ておく必要があります。
偏食してしまったら
こうなるとリクガメというのは頑なな生き物であると実感します。絶対に好きなもの以外食べようとしません。
一度この状態に陥ると、なかなか抜け出せないのです。
この状態から抜け出すには『絶食させる』しかありません。
お腹が空いて死にそうなとき、人間ならば腐ったリンゴも美味しく感じながら食べれるそうです。
リクガメも死にそうまではいかなくても、お腹が空いて動けないぐらいの状態ならば、なんでも齧り付いてくれる可能性があります。
少しかわいそうですが、根比べをするしかありません。好物のフードに野菜を練り込んだとしても、野菜に気付くとすぐに食べなくなるような個体もいるくらいです。
リクガメは簡単には自分の信念(こだわり?)を曲げません。
飼育者は心を鬼にして数日間は絶食させましょう。その子のためなのです。
まとめ
偏食はしてほしくありませんが、こればっかりは個体の差が大きく、全くしない個体もいれば、頑なに食べない個体もいます。
私達飼育者は、まず偏食に陥らないよう、餌はバランス良く、少量のものを 豊富な種類与える様にし、好物に的を絞らせないようにしましょう。
そうすることで好きなもの以外も渋々食べてくれる可能性は高いです。
栄養バランスを考えるとリクガメフードは高栄養価なため重宝します。
しかし、与える量は最小限にし、フードはリクガメ餌の補助的なものとして使用してください。
以上のような偏食しないよう餌の与え方を工夫する時も、日々観察を怠らないようにしましょう。そうする事で、そのリクガメの好きな食べ物や嫌いな食べ物も分かってきます。それが分かれば毎日の献立を考えるのも、楽しくなるかもしれません(笑)
以下は餌についてまとめた記事です。
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