実際リクガメを飼い始めると、とても可愛いくてもっと数を増やしたい。違う種類のものも飼いたい。という願望が出てくるはずです。
実は私がそうでした(笑)
そこで今回は、リクガメの多頭飼育、異種飼育をする方法、手段についてを詳しく書いていきたいと思います。
…が、まずは
自然界でリクガメは群れをつくる生き物ではありません。
これは頭に入れておいてください。常に単独行動をし、チチュウカイリクガメは特に激しいテリトリー争いを繰り広げます。
しかし、多頭飼育はできないこともありません。
ではどうするか
多頭飼育はベビーから
一番安全な方法は、同居させるもの同士がベビーの時から実施することです。
人間もそうですが、小さな頃から一緒だと、以外と一緒にいても違和感なく長い付き合いができます。
ただし、餌の時に気を使わなくてはいけません。特定の個体だけ餌を食べれないような事にならないよう、常に見守ってあげてください。
食べる量に比例して体も成長します。体の大きさに差が出てしまうと、小さな力のない個体がイジメられ、弱ってしまう可能性があるためです。
(これは全周から食べることができて、それぞれのリクガメが干渉しにくい餌皿です。餌の独り占めが起こりにくいのが良い点です)
大人になってからは間仕切りから
しかし、飼育している個体が既に大人の場合は相性があります。どうしても実施したい場合はケージ内にお互いが見えるような「柵」を間仕切りとして設置してあげてください。
お互いを確認できますが、柵のお陰でケンカはできません。
(こちらは魚用で、固定は吸盤のため工夫が必要です。カメはかなり力がありますから笑)
突然自分のテリトリーに他者(他亀)が入ってくると攻撃してしまう可能性が高いですが、しばらく視認するだけで慣らしてしまえば、後は気にしなくなります。
その後「柵」を撤去してみてください。以外とお互い気にしていません(笑)
異種の同居は体格と環境、餌が似たもの同士
たとえばケヅメリクガメとインドホシガメを同居しようとするのは無謀です。
まず体格が違います。ケヅメリクガメは甲長80cmにもなりますが、インドホシガメはせいぜい30cm程度です。この時点でもう危ないです。
更にケヅメリクガメは乾燥した地域に生息して完全草食です。インドホシガメは密林の多湿地帯で動物性タンパク質も摂取しています。
この両者を同居させることは、環境も餌も体格も全て違うため、どちらかが弱ってしまうでしょう。
これらのことから、たとえばインドホシガメとならば…
というように体格、環境、餌が似通ったもの同士までに留めましょう。
ただし、エロンガータリクガメや、ムツアシガメは肉食傾向があるため、他のカメに噛み付くことがよくあるそうです。彼らは事故を避けるため、同居はあまり推奨できません💦
リクガメ以外との同居は…
これも環境が似ているもの同士にしましょう。
実際にグリーンイグアナとアカアシガメなどの多湿系トカゲと多湿系リクガメを同時展示している動物園もあります。ただそれぞれに避難できる場所を設けましょう。
イグアナならば高い位置に止まり木を。
トゲオアガマならばリクガメが入れないシェルターを。
それぞれリクガメと干渉しない場所を作ってあげます。
トカゲがリクガメに手を出すことはほぼありませんが、餌と間違えてリクガメがトカゲに噛み付いてしまうことがあるので💦
しかし、このリクガメとトカゲの組み合わせは案外うまくいくことも多く、リクガメ側はストレスを感じることは少ないようです。トカゲもリクガメの甲羅に乗っていたりと、お互い気にしていない様子が観察できると思います。
まとめ
リクガメの多頭飼育、異種飼育は否定されがちですが、実際飼育のプロである動物園では実施されています。
一般家庭では飼育スペースなどが動物園と比較すると明らかに違いますが、その環境さえ用意できれば不可能ではありません。
ただ、1対1は避けるようにし、3 頭以上の同時飼育にしましょう。2頭だけだと、どちらか片方にだけ優位性があると危険ですので。
と、まぁどれだけ手を打っても失敗に終わる可能性は充分にあります。どうしても相性が合わないなどは人間にもありますから💦(笑)
そうなった場合に備え、最初から単独飼育する心構え、設備の準備をしておきましょう。
この子は、他のカメとは仲良くできるのかなぁ💦(笑)
以上、無理ではないリクガメの多頭飼育、異種飼育のお話でした。
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